四国霊場の、どこかのお寺の境内で、古い陶器の大鉢で飼われていたメダカ。経本を繰る大きな手が、小さな命を育てている。
たっぷりと溜められた、春の水。
メダカは鉢の外を知らないけれど、おそらく水面には無限の空が写っている。水の中も水の外も、空へと広がるそのすべてが、メダカにとっての海なのだろう。波立つこともない静かな海だ西班牙旅遊。
地震にも遭わず、津波にも遭わず、ぼくは平穏に暮らしてきたはずなのに、最近はすっかり疲れてしまった。
もうテレビのニュースもみたくない。ラジオも聞きたくないし、新聞も読みたくない。街にも出たくないし、募金もしたくない。
もう泣きたくないし、失望もしたくない。すべての理性と感情をリセットして、もういちど悪い人になりたい頭油過多。
メダカは小さい。その小さい体の中に、どれほどの魂があるのだろう。どれほどの優しさと欲望があるのだろう。
スイっと泳ぐ、その一瞬に持ち合わせることができる僅かなもので、メダカは身軽く生きているのかもしれない。
できるかどうか、体を小さくしてみよう。メダカのように小さくなってみよう。しばらくの間メダカと一緒に、メダカの海で泳いでいよう。そして、小さな悪いことをいっぱいする母乳 原生營養。